MISC

2019年6月

リコモジュリンが血管内皮細胞の硬さに及ぼす影響の解析

Shock: 日本Shock学会雑誌
  • 岡本 貴行
  • ,
  • 川本 英嗣
  • ,
  • 臼田 春樹
  • ,
  • 田中 徹也
  • ,
  • 本田 剛一
  • ,
  • 和田 孝一郎
  • ,
  • 島岡 要

34
1
開始ページ
49
終了ページ
49
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本Shock学会

細胞は、遺伝子や蛋白質、その他の生理活性物質のみならず、自身の力学的性質(弾性率、硬さ)の調節を介して生体の応答を調節することが明らかになりつつある。われわれはこれまで細胞の硬さに着目し、炎症刺激後に血管内皮細胞が硬化すること、硬化した血管内皮細胞上には単球の接着が亢進することを報告してきた。本研究では、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症などの基盤に血管内皮細胞の硬化があると考え、リポポリサッカライド(LPS)刺激時の培養血管内皮細胞の硬さ変化を検討し、この細胞硬化に対して抗血液凝固、抗炎症性因子であるリコモジュリンの影響を解析した。われわれの結果は、LPS刺激による炎症時に血管内皮細胞が硬化すること、リコモジュリンがLPS誘導性の血管内皮細胞の硬化を抑制することを示した。敗血症やDICの病態においても血管内皮細胞が硬化し、リコモジュリンは細胞硬化を抑制して血管炎症を改善する可能性が示唆された。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J03927&link_issn=&doc_id=20190618160017&doc_link_id=%2Fcb1shock%2F2019%2F003401%2F018%2F0049-0049%26dl%3D0&url=http%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Fcb1shock%2F2019%2F003401%2F018%2F0049-0049%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
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ID情報
  • ISSN : 0919-8156
  • eISSN : 2185-8225
  • 医中誌Web ID : 2019363197

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