共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

災害時における状況を考慮したユーザセントリックな行動促進情報基盤

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H04221
体系的課題番号
JP19H04221
配分額
(総額)
15,860,000円
(直接経費)
12,200,000円
(間接経費)
3,660,000円

2019年度は災害時ユーザに行動を促進しているツイートを行動促進ツイートとよび,この行動促進ツイートを取得する手法の提案を行った.
具体的には,災害時として,2018年西日本大雨,2018年北海道胆振地震,2019年台風15号(令和元年房総半島台風),熱中症を対象とし,ツイートを収拾した.そして,これらツイートから無作為に抽出したツイート(大雨4,000ツイート,地震10,000ツイート,台風10,000ツイート,熱中症10,000ツイート)をクラウドソーシングにより,行動促進ツイートであるかないかの機械学習のためのアノテーションを行った.そして,これらを用いて,ルールベース,SVM,LSTM,B-LSTM, BERT5種類の行動促進ツイートを抽出する手法の提案を行った.これら5つの提案手法の内どの手法が災害時行動促進ツイートを抽出するのに適した手法かを求める実験を行い,BERTが最も災害時行動促進ツイートを抽出することが可能であることがわかった.さらにBERTを用いて,台風の中でも大規模台風であった台風15号と2018年の台風(大規模台風の台風21号を除く)の行動促進ツイートを抽出し,これら行動促進ツイートの特徴の違いを求めた.その結果,大規模災害時では,被災地周辺の状況やそれに伴う注意喚起をしている行動促進ツイートや被災地の生活支援のための行動促進ツイート,投稿ユーザの経験から情報を伝えている行動促進ツイートのような役に立つ情報がおおく,これらを抽出し,提示する必要があることがわかり,次年度以降の新たな問題設定となった.
研究成果は,論文誌2本,査読付き国際会議4本,査読付き国内会議1本,査読なし国内会議4本である.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H04221
ID情報
  • 課題番号 : 19H04221
  • 体系的課題番号 : JP19H04221

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  2