2014年3月3日
リンク故障を考慮したIP負荷分散ルーチング方式 (フォトニックネットワーク)
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
- ,
- 巻
- 113
- 号
- 455
- 開始ページ
- 67
- 終了ページ
- 71
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
本論文では,リンク故障が発生してもトラヒックを分散し,ネットワークの負荷分散を行う方式を提案する.過去に提案された負荷分散方式は,リンク故障が発生していない場合に,トラヒックを分散して負荷分散を行い,高い性能を示しているが,リンク故障が発生しネットワークが復旧するまでにおいては性能が保証されていない.提案方式ではリンク故障が発生した時においてもトラヒックの分散処理を行い,負荷分散を行う.考えられる方式として,リンク故障が発生した時に新たにすべてのリンクの分散比を再計算して割り当てを行う方式である全体最適化方式がある.しかし,すべてのリンクに対して再計算を行うと,再計算に時間が掛かる.そこで,故障したリンクを経由する発着ノードにおいてのみ分散比を新たに再計算する局所分散方式を提案する.この方式により,分散比を再計算する箇所を少なくすることで,再計算の効率が向上すると思われる.シミュレーションを用いてルーチング性能を評価した結果,ネットワーク輻輳率の低減においては,局所分散方式は全体最適化方式とほぼ同等の性能を示し,計算時間においては局所分散方式が全体最適化方式より良い性能を有していることを示す.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009860915
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11864040
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/025409688
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110009860915
- CiNii Books ID : AA11864040