2020年7月 - 2022年3月
健康長寿をもたらす夏眠反応同定とその制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究プロジェクトでは、最近、申請者らが見つけた生物が備え持つ適応能力「夏眠(aestivation)反応」に着目し、それを制御することで老化防止や生活習慣病の未病に挑戦する。上記全体構想の中で、本研究期間の2年間において、げっ歯類の「夏眠」モデルを使用した「夏眠反応」の制御メカニズムの解析(課題①)、宇宙空間での微小重力環境を利用したヒトでの急激なストレス暴露による「夏眠反応」の同定(課題②)、潜水などの急激なストレスに対する適応能力(防御反応)を有している海生哺乳類・イルカでの「夏眠反応」の同定(課題③)に挑む。
初年度において課題①では、ラットの腎障害モデルにて「夏眠様反応」を生じ、体液を保持しようとしていることが明らかとなった(Acta Physiol (Oxf). 2021発表)。課題②では、2018年度JAXAマウスサンプルシェア・プロジェクトに引き続き、2020年度も採択を受け、現在、宇宙空間で飼育されたマウス皮膚の体液変化を解析中であり、予定通り次年度以内にデータ解析が完了する予定である。課題③については、新型コロナ肺炎の影響で移動が困難となり、 研究代表者らが現場の美ら海水族館に行く事を禁止されているため、海洋生物での研究が予定通りに進んでいない。
以上の研究は、超高齢化社会に向けて、生体が防御のために持つ潜在能力「夏眠反応」の発動による究極の健康長寿を目指すものであり、全く新しい研究分野を開拓する世界初の挑戦的プロジェクトである。
初年度において課題①では、ラットの腎障害モデルにて「夏眠様反応」を生じ、体液を保持しようとしていることが明らかとなった(Acta Physiol (Oxf). 2021発表)。課題②では、2018年度JAXAマウスサンプルシェア・プロジェクトに引き続き、2020年度も採択を受け、現在、宇宙空間で飼育されたマウス皮膚の体液変化を解析中であり、予定通り次年度以内にデータ解析が完了する予定である。課題③については、新型コロナ肺炎の影響で移動が困難となり、 研究代表者らが現場の美ら海水族館に行く事を禁止されているため、海洋生物での研究が予定通りに進んでいない。
以上の研究は、超高齢化社会に向けて、生体が防御のために持つ潜在能力「夏眠反応」の発動による究極の健康長寿を目指すものであり、全く新しい研究分野を開拓する世界初の挑戦的プロジェクトである。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K20664
- 体系的課題番号 : JP20K20664
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
3-
Scientific Reports 13(1) 5161-5161 2023年3月 査読有り
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Kidney International 102(2) 242-247 2022年8月 査読有り招待有り
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Veterinary Clinical Pathology 50(3) 404-409 2021年9月 査読有り
MISC
2-
腎臓内科 16(2) 232-238 2022年8月 招待有り
-
腎臓内科 16(2) 179-185 2022年8月 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
3-
内分泌代謝学サマーセミナー 2023年7月7日 招待有り
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第6回日本臨床薬理学中国・四国地方会 2022年7月2日 招待有り
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令和4年度日本水産学会春季大会 2022年3月28日