2007年
千葉・袋山沢流域における深部浸透量の推定
水文・水資源学会研究発表会要旨集
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千葉・袋山沢流域では年間 400~500 mm の深部浸透が生じていると推定されている。本研究はその深部浸透の推定を試みた。推定は水収支法で行なった。すなわち,降水量・流出量は観測から得られ,蒸発散はGashモデルおよびPriestley-Taylor式から推定されるため,水収支式の残余として深部浸透量が算出された。深部浸透は流域の水分条件が湿潤であるほど多い傾向があったが,ある程度以上湿潤になると深部浸透は頭打ちになった。深部浸透の最大浸透レートは約 2.8 mm/day と推定された。深部浸透の季節変動は年によって異なり,深部浸透は降雨などの気象条件の年々変動の影響を大きく受けるものと考えられた。