2006年
森林伐採による年流出増加量の降水量依存性
水文・水資源学会研究発表会要旨集
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森林伐採が流域からの流出量に与える影響については定性的な傾向は明らかにされているが、定量的な問題は解明されていない。流出量とその変化量に影響を与える要因として気候、地質地形、植生などがあるが、これらは地域性が強いため、定量的な傾向を把握するためには地域性を考慮しなければならない。そこで本研究ではわが国における森林伐採試験の結果を総括し、わが国における森林伐採による年流出量の変化量について解析した。5流域7例について調べたところ、伐採によって流出量は110?420mmの範囲で変化していた。そのうち6例は降水量と正の相関関係があり、回帰直線を求めると dQ=0.176P-117.1が得られた。