2018年4月 - 2021年3月
認知症患者の倫理的対応マニュアルの作成および遠隔アドバイスシステムの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、【認知症患者の尊厳の確保】【認知症悪化の防止】を最終的な目的にし、認知症患者への倫理的対応マニュアルを作成し、広く普及させ、効果的に活用ができるよう遠隔アドバイスシステムを構築しサポート体制を整えることである。2019年度は、以下の二点について実績の概要を報告する。
①2018年度に救急医療に従事する看護師が経験する倫理的問題を調査し・認知症患者の運ばれる頻度・認知症患者の受け入れ頻度、受け入れができない場合の理由・認知症患者への対応困難度・看護者の倫理綱領1~6条に対して認知症患者の倫理的問題の経験頻度などについて結果をまとめた。240名から回答があり、救急現場での経験年数は7.0±5.2であった。また232名が認知症患者を受け入れると回答をした。対応困難度については、対応困難を感じるが142名、時々困難を感じる63名、非常に困難26名であった。成果については国内では2つ、海外では1つの学会発表の採択が決定した。これらの結果と日本看護研究学会第23回東海地方会において、4分割法を用いて倫理的課題の解決に向けた事例検討会(ワークショップ)での活発な意見交換をもとに認知症対応マニュアルを作成した。マニュアルの作成途中では、専門家や臨床現場の関係者と会議を設けた。
②認知症対応マニュアルの普及の1つとして、医療現場で多く読まれている「Nursing BUSINESS 2019」に【看護倫理とラダー】というテーマで投稿し発表した。ここでは、日本看護協会が示している「看護師のクリニカルラダー」の5つのレベルを大まかに4つに分けて具体的な看護倫理研修の教育目標・内容や留意点についてまとめた。
①2018年度に救急医療に従事する看護師が経験する倫理的問題を調査し・認知症患者の運ばれる頻度・認知症患者の受け入れ頻度、受け入れができない場合の理由・認知症患者への対応困難度・看護者の倫理綱領1~6条に対して認知症患者の倫理的問題の経験頻度などについて結果をまとめた。240名から回答があり、救急現場での経験年数は7.0±5.2であった。また232名が認知症患者を受け入れると回答をした。対応困難度については、対応困難を感じるが142名、時々困難を感じる63名、非常に困難26名であった。成果については国内では2つ、海外では1つの学会発表の採択が決定した。これらの結果と日本看護研究学会第23回東海地方会において、4分割法を用いて倫理的課題の解決に向けた事例検討会(ワークショップ)での活発な意見交換をもとに認知症対応マニュアルを作成した。マニュアルの作成途中では、専門家や臨床現場の関係者と会議を設けた。
②認知症対応マニュアルの普及の1つとして、医療現場で多く読まれている「Nursing BUSINESS 2019」に【看護倫理とラダー】というテーマで投稿し発表した。ここでは、日本看護協会が示している「看護師のクリニカルラダー」の5つのレベルを大まかに4つに分けて具体的な看護倫理研修の教育目標・内容や留意点についてまとめた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K10220
- 体系的課題番号 : JP18K10220