2011年1月13日
標的探査時におけるパルス放射の効率的運用に関する実験的・理論的検討―採餌飛行時におけるコウモリの超音波ソナー行動の分析―
電子情報通信学会技術研究報告
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 110
- 号
- 366(US2010 92-111)
- 開始ページ
- 65
- 終了ページ
- 70
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
野外において採餌飛行を行う野生コウモリの超音波パルスをマイクロホンアレイを用いて計測し,3次元飛行軌跡と放射パルス特性の同時分析を行った.獲物探索時において,コウモリはパルス放射間隔(Inter-Pulse Interval, IPI)を約100msで一定に保ち続けるが(Normal IPI),時折IPIを約2倍にまで伸長させる様子(Long IPI)が観測された.さらに,IPIの伸長が,捕食頻度が低いときほど多く起こることが分かった.よってコウモリは,獲物の分布密度が低い際に哨戒距離をより高頻度で拡張することによって,獲物の発見確率を向上させている可能性が示唆される.そこで,このような探索時のパルス放射に関して数理モデリングを行い,検討を行った.
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0913-5685
- J-Global ID : 201102285176553574
- CiNii Articles ID : 110008676793
- CiNii Books ID : AN10164817