MISC

2019年7月

ニューラルネットワークを用いたJ-PARC使用電力量に気象が与える影響の調査

Proceedings of 16th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット)
  • 野村 昌弘
  • ,
  • 田村 文彦
  • ,
  • 島田 太平
  • ,
  • 山本 昌亘
  • ,
  • 古澤 将司*
  • ,
  • 杉山 泰之*
  • ,
  • 原 圭吾*
  • ,
  • 長谷川 豪志*
  • ,
  • 大森 千広*
  • ,
  • 吉井 正人*

開始ページ
258
終了ページ
261
記述言語
日本語
掲載種別

加速器の運転における使用電力量は、気温の上昇等により夏場は常に増加傾向にある。近年、夏場の気温はより高まる傾向を示していることから、気象情報から夏場の使用電力量を把握することは、契約電力の観点や節電対策を行う上でも重要になってきている。使用電力量と気象との関係は、加速器施設では多くの冷却設備を有していることから、気温や湿度が高くなれば各機器を冷却するために使用電力量が増加することは想像できるが、具体的にどのような依存性があるかは調べられていないと思われる。そこで、ニューラルネットワークをある種のフィッティング関数あるいは計算のモデルと考えて、夏場の気象が使用電力量に与える影響についての調査を行なった。具体的には、気温と湿度の情報を入力データ、加速器の使用電力量を教師データとしてニューラルネットワークに学習させ、その学習済みニューラルネットワークを用いて気象が使用電力量に与える影響について調べた。その結果、加速器の使用電力量は湿度にはほとんど影響を受けず、気温に大きく依存し、水戸の気温が10$^{\circ}$C上昇するとLinacとRCSの使用電力は約1MW増えることが判明した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065776

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