論文

査読有り
2015年10月

磁場中熱処理における金属磁性体コアシャントインピダンス増加のメカニズム

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A
  • 野村 昌弘
  • ,
  • 島田 太平
  • ,
  • 田村 文彦
  • ,
  • 山本 昌亘
  • ,
  • 原 圭吾*
  • ,
  • 長谷川 豪志*
  • ,
  • 大森 千広*
  • ,
  • 戸田 信*
  • ,
  • 吉井 正人*

797
開始ページ
196
終了ページ
200
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.1016/j.nima.2015.06.061

J-PARCシンクロトロンでは高い加速電圧を発生させるために金属磁性体コアを用いた加速空胴を採用している。コアのシャントインピーダンスはビームパワーを高めるために重要なパラメータである。我々は磁場中熱処理を行うことにより、コアのシャントインピーダンスを約50\%以上高めることに成功している。本論文では磁場中熱処理を行うことによりコアのシャントインピーダンスが高められるメカニズムについて議論を行っている。具体的には、まず磁場中熱処理により磁化過程が主に磁化回転となることにより、低周波数領域ではコアの損失が低減され、高周波数領域では磁気特性が向上していることを測定結果から示し、次にシャントインピーダンスと磁気特性を表す複素透磁率との関係から、コアのシャントインピーダンスが高められているのはこれらの磁気特性の改善が要因であることを述べている。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.nima.2015.06.061
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5052272
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.nima.2015.06.061
  • ISSN : 0168-9002

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