2019年6月 - 2023年3月
仮想現実世界での経験が現実世界での自己概念に与える影響の実験的検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
ヘッド・マウント・ディスプレイを用いて経験することができるバーチャル・リアリティの利用は急速に拡大しており、多くの人が体験する機会が増えている。本研究では、バーチャル・リアリティの中で自分が別の人間として存在することや行動することが、私たちの自己概念にどのような影響を与えるのかを検討する。加えて、バーチャル・リアリティの特性を利用し、自分の視点を変化させることが自己認知にどのように影響を与えるかを検討する。
ゲームやオンラインコミュニケーションにおいてアバターを通じて自分とは異なる存在として行動する経験をすることの自己への影響を、社会心理学、実験心理学的研究手法に基づき検討するために、令和3年度には主に以下のことを進めた。(1)昨年度に引き続き、バーチャル・リアリティの中でアバターを用いて他者になる経験をする実験の準備を進めた。異性のアバターになる経験が自己概念へ与える影響を検討する内容である。研究分担者、研究協力者と協働することで、バーチャル・リアリティの中でさまざまな行動を経験をすることができる実験プログラムを作成することができた。また、潜在・顕在的自己概念だけでなく、行動の変容についても検討する実験計画である。新型コロナウィルス感染状況から実験の実施に至っていないが、実験を開始できる環境を整えた。(2)ヘッド・マウント・ディスプレイを利用して空間内での自分の視点を変化させ、そのことが自己認知に与える影響の検討も平行して準備を進めた。しかし、新型コロナウィルス感染状況から実験の実施に至っていない。(3)昨年度に引き続き関連文献のレビューを進めた。
ゲームやオンラインコミュニケーションにおいてアバターを通じて自分とは異なる存在として行動する経験をすることの自己への影響を、社会心理学、実験心理学的研究手法に基づき検討するために、令和3年度には主に以下のことを進めた。(1)昨年度に引き続き、バーチャル・リアリティの中でアバターを用いて他者になる経験をする実験の準備を進めた。異性のアバターになる経験が自己概念へ与える影響を検討する内容である。研究分担者、研究協力者と協働することで、バーチャル・リアリティの中でさまざまな行動を経験をすることができる実験プログラムを作成することができた。また、潜在・顕在的自己概念だけでなく、行動の変容についても検討する実験計画である。新型コロナウィルス感染状況から実験の実施に至っていないが、実験を開始できる環境を整えた。(2)ヘッド・マウント・ディスプレイを利用して空間内での自分の視点を変化させ、そのことが自己認知に与える影響の検討も平行して準備を進めた。しかし、新型コロナウィルス感染状況から実験の実施に至っていない。(3)昨年度に引き続き関連文献のレビューを進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K21821
- 体系的課題番号 : JP19K21821