2011年4月 - 2016年3月
果樹等の越冬組織の凍結挙動の新規可視化法の開発とその支配因子の同定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
冬、氷点下では植物体の温度もマイナスになる。寒さに強い果樹等は組織の凍結をどう制御しているのかよく判っていない。凍結生存戦略の動態・仕組の解明のため、赤外線サーモビュアとMRIを用いて凍結過程を非破壊的に観察できる凍結可視化法を開発し観察を行った。植物は種や組織により、凍る順番や凍結・未凍結部位が詳細に決まっており(ブルーベリー枝は皮層部から凍結開始)、その決定因子として組織の氷核活性(凍らせる能力)が重要で、その組織分布と凍結順位には高い相関があること、氷核活性は季節変動し、センサーのように凍結温度を検知して凍結を必要部位に誘発する機能を持つ事などが判った。氷核活性の物質的特徴等を解析した。
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- 課題番号 : 23380023
- 体系的課題番号 : JP23380023