2016年4月 - 2018年3月
霜降仮説に基づく不凍糖タンパク質の構造簡素化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
有機合成化学によって不凍糖タンパク質を供給するためには,不凍糖タンパク質の簡素化,即ち小分子化が必要である。我々は,疎水空間と親水空間を均一に分散させる「霜降仮説」により不凍活性が出ると仮説を立て,その仮説を実証する物質として含フッ素ガラクトース・ノナペプチド(Gal-F-Pro9)を設計した。Gal-F-Pro9は,含フッ素プロリンを9量体とした後,プロパルギルガラクトースとのクリック反応によって合成した。Gal-F-Pro9の不凍活性を調べたところ,予想通りGal-F-Pro9は活性を示すことがわかった。
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K13992
- 体系的番号 : JP16K13992