2020年4月 - 2023年3月
mRNA医薬の実現に向けた高機能人工mRNAプラットフォームの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
近年、人工メッセンジャーRNA(mRNA)を利用する遺伝子導入が注目されている。DNAを使う既存の方法に対して、RNAはゲノムDNAに予期しない変異を生じさせる危険性が少ないため安全性が高い。しかし、RNAは不安定な分子であり、遺伝子発現の持続時間が短く発現強度も比較的低い。これらの課題を解決するために、本研究では、化学修飾により人工mRNAの安定性や遺伝子発現活性を高め、実用的な遺伝子導入プラットフォームとなりうる高機能な人工mRNAを開発する。そのような人工mRNAの実現は、遺伝子治療やRNAワクチンといった応用につながると期待される。
本年度は、5'キャップ修飾が及ぼす影響について詳細に解析した。その結果、天然のキャプ構造よりも優れたキャップ修飾を複数確認できた。
また、ポリAテイル部への化学修飾導入法の検討を行い、いくつかの種類の修飾については効率良く導入できることが確認できた。
さらに、本研究で開発したRNA修飾法と既存のバイオコンジュゲーション技術を組み合わせ、さらなる非天然型の構造を持つmRNAの作製にも取り組み、実際に合成することに成功した。
本年度は、5'キャップ修飾が及ぼす影響について詳細に解析した。その結果、天然のキャプ構造よりも優れたキャップ修飾を複数確認できた。
また、ポリAテイル部への化学修飾導入法の検討を行い、いくつかの種類の修飾については効率良く導入できることが確認できた。
さらに、本研究で開発したRNA修飾法と既存のバイオコンジュゲーション技術を組み合わせ、さらなる非天然型の構造を持つmRNAの作製にも取り組み、実際に合成することに成功した。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K12644
- 体系的課題番号 : JP20K12644