2013年1月
日本原子力研究開発機構東濃地科学センターに設置されている加速器質量分析施設の現状
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 294
- 号
- 開始ページ
- 43
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.nimb.2012.01.050
日本原子力研究開発機構東濃地科学センターでは、1997年に加速器質量分析装置JAEA-AMS-TONOを導入した。1998年以来、炭素同位体比のルーチン的な測定を行っている。近年の測定数は年間約800試料であり、おもに高レベル放射性廃棄物の地層処分の長期安定性研究に関連した地質構造や水理地質学の研究に利用している。また原子力機構の施設供用制度のもと、本装置は大学や他の研究機関の研究者にも利用されている。また、堆積速度や岩石の露出年代の推定など地球年代学研究を行うため、$^{10}$Be-AMSの開発も行っている。$^{10}$Be測定時の妨害となる$^{10}$Bの効果的な除去を期待し、以前より大きなガス吸収セルを有するMadenらにより報告されたガスカウンター検出器に変更した。装置の測定パラメーターの最適化を行い、標準試料を用いた試験測定を行った。測定した$^{10}$Be/$^{9}$Be比は、保証値とほとんど一致し、われわれの装置が$^{10}$Be-AMSの利用に十分な能力を有することを確認した。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.1016/j.nimb.2012.01.050
- ISSN : 0168-583X