論文

査読有り
2015年5月

札幌、石狩における地域暖房、融雪を想定した高温ガス炉GTHTR300廃熱利用システムの熱輸送解析

Proceedings of 23rd International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-23) (DVD-ROM)
  • 笠原 清司
  • ,
  • 村田 哲也*
  • ,
  • 上地 優
  • ,
  • 寺田 敦彦
  • ,
  • Yan X.
  • ,
  • 稲垣 嘉之
  • ,
  • 森 治嗣*

開始ページ
11
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別

豪雪地帯である札幌と石狩を想定した、高温ガス炉GTHTR300の廃熱を利用した地域熱供給・融雪システムの熱輸送解析を行った。GTHTR300と熱利用地域間で熱水を循環させる給熱配管と、給熱配管から熱利用地域内の熱供給配管へ熱を伝える熱交換器の解析を行った。給熱配管において、二重管はアニュラス流路の圧力損失が大きいため、単管と比べて水循環のためのポンプ動力は2.74倍になった。一方、内側管からの熱ロスをアニュラス流路で回収できるため、管全体の熱ロスが単管より33\%小さく、1本の管で水循環が可能であるため、埋設のための掘削面積も23\%小さい点で有利であった。給熱配管に二重管を用いた時、GTHTR300から熱供給配管への熱輸送に伴う熱ロスは4.2\%、GTHTR300の発電量に占めるポンプ動力の割合は0.8\%であった。GTHTR300を2基用いることで、年間で最大となる1月の熱需要の97.0\%をまかなうことができた。GTHTR300と熱利用地域間の距離を40kmから20kmに削減できれば、熱供給システムの設置コストを22\%削減できることが見込まれた。

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