論文

査読有り
2009年

漫画の技法「背景」を用いた制作と鑑賞の授業に関する研究

美術教育学:美術科教育学会誌
  • 高林 未央

30
0
開始ページ
217
終了ページ
228
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.24455/aaej.30.0_217
出版者・発行元
美術科教育学会

漫画表現において幾多も存在する漫画技法の中でも,背景技法は時間や空間,感情,雰囲気など多彩な効果を持ち,様々な方法で使われている。本論では漫画を鑑賞し,読み解くための手がかりとして,まず,漫画技法における背景の歴史と役割を考察し,現代の漫画で使われている背景技法の種類や特徴を示した。次に現代の漫画の四作品について,背景技法における作品ごとの傾向や割合を調べた結果,物語の方向性や傾向,時代,作者によって割合が違ってくることを明らかにした。そして附属中学での授業実践や大学院での予備的な模擬授業を踏まえ,漫画の背景に着目した中で,同一図柄に対し背景技法を変化させた資料を見せることで背景技法の効果を理解させ,制作へと移る授業モデルを提案した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.24455/aaej.30.0_217
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007580638
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10180722
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/10239469
ID情報
  • DOI : 10.24455/aaej.30.0_217
  • ISSN : 0917-771X
  • CiNii Articles ID : 110007580638
  • CiNii Books ID : AN10180722

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