2016年4月 - 2019年3月
姶良カルデラ下マグマと温泉の関係及びその流路構造解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では温泉水を利用し姶良カルデラ下に存在するマグマと温泉の関係・地下流路構造を明らかにする事を目的とした.姶良カルデラ周囲の温泉・地下水を採取し,溶存イオン・酸素水素同位体・ヘリウム同位体・水中ラドンの分析を行なった.分析の結果,カルデラ周囲に湧出する流体の殆どが天水由来であることが分かった.ヘリウム同位体比分布は姶良カルデラ南北のみで高くなる特徴があり,カルデラの南北方向でマントル由来ガスが上昇している事を示している.本地域では湾の南北方向に鹿児島地溝が存在するとされており,これに沿って発達した断層を通じてマントル由来ガスが上昇している実態が明らかとなった.
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- 課題番号 : 16K17822
- 体系的課題番号 : JP16K17822