2004年1月
反応度事故条件下における照射済BWR燃料の挙動; FK-1, -2 及び -3実験結果
JAERI-Research 2003-033
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- 76
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- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaeri-research-2003-033
低温起動時の反応度事故(RIA)条件下における燃料挙動を明らかにするため、燃焼度41$\sim$45GWd/tUの沸騰水型原子炉(BWR)燃料のパルス照射実験を原子炉安全性研究炉(NSRR)において実施した。試験燃料棒は福島第一原子力発電所三号機で用いられたBWR8$\times$8BJ(STEP I)型セグメント燃料棒を短尺加工したもので、NSRRにおいて約20ms以内の短時間に293$\sim$607J/g(70$\sim$145cal/g)の熱量が与えられた。その際、燃料棒被覆管はペレット・被覆管機械的相互作用により高速に変形したが、被覆管の延性が十分高く破損には至らなかった。被覆管周方向の塑性歪は最大部で1.5\%に達した。被覆管温度は局所的に最大約600$^{\circ}$Cに達しており、X線回折測定の結果はパルス照射時の温度上昇により被覆管照射欠陥が回復したことを示していた。パルス照射による核分裂生成ガスの放出割合は、ピーク燃料エンタルピ及び定常運転条件に依存して、3.1\%$\sim$8.2\%の値であった。
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- DOI : 10.11484/jaeri-research-2003-033