共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療との併用療法とその腫瘍微小環境の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K09325
体系的課題番号
JP20K09325
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円
資金種別
競争的資金

原発性悪性脳腫瘍の予後は極めて不良である。様々な治療法が試みられている中で、分子標的薬や遺伝子治療は有望な治療である。今回我々は浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療との併用療法とCCNファミリーなどの腫瘍微小環境関連因子の関与について検討する。分子標的薬(bevacizumabやPD-1阻害剤)と遺伝子治療(腫瘍溶解ウイルス(OV))との併用療法の組み合わせについて比較する。分子標的薬と遺伝子治療との併用療法の微小環境変化の比較、治療バイオマーカとの関連実験を行う。様々な治療法が試みられている中で、分子標的薬や遺伝子治療は有望な治療である。
まず、当施設における、遺伝子治療実験の準備を行った。プラスミドの作成、レンチウイルスによる細胞への遺伝子導入などを行うことができた。次にヒトグリオーマ細胞を用いた脳腫瘍モデルの作成、転移性脳腫瘍モデルの作成などを行った。それぞれのモデルの生存期間、腫瘍形態などを確認することができた。
さらに、岡山大学との協同研究では、CCNファミリーなどの腫瘍微小環境関連因子に着目した。そこで、分化したグリオーマ細胞(DGC)は、CCN1媒介マクロファージ浸潤を介して腫瘍微小環境を形成することによって腫瘍進行を加速することを見出した。
引き続き、浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療(新規腫瘍溶解ウイルス)との併用療法の効果を評価し、腫瘍微小環境関連因子の関与について検討する。
統計学的データ解析を行い、学会発表・論文投稿する。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K09325
ID情報
  • 課題番号 : 20K09325
  • 体系的課題番号 : JP20K09325