MISC

2013年

アナフィラキシー症状におけるアドレナリン投与のタイミングに関する意識調査

アレルギー
  • 今井 孝成
  • ,
  • 杉崎 千鶴子
  • ,
  • 海老澤 元宏

62
11
開始ページ
1515
終了ページ
1521
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15036/arerugi.62.1515
出版者・発行元
一般社団法人 日本アレルギー学会

【背景・目的】アナフィラキシーショックの治療ではアドレナリン投与が最優先となる.今回我々は,我が国医師のアナフィラキシー症状に対するアドレナリン投与のタイミングに関する調査を行った.【方法】即時型食物アレルギー全国モニタリング調査の協力医師を対象に,2011年4月に郵送法により調査を行った.調査はアナフィラキシー症状に対するアドレナリン投与のタイミングに関して行い,アナフィラキシー症状は5臓器の力テゴリー(ショック,呼吸器,消化器,皮膚,喉頭症状)に分け,症状ごとに投与タイミングの有無を回答してもらった.【結果】674名(回収率は62.5%)の回答のうち,自己注射薬登録医547名を分析対象とした.医師が患者に対して自己注射薬投与のタイミングと指導する症状は,喉頭症状が78.4%で最も高く,ショック症状が64.4%であった.医師が自身でアドレナリン投与のタイミングと考える症状は,ショック症状が74.8%で最も高く,喉頭症状が70.0%であった.【結語】アドレナリンを処方する可能性のある医師がその投与のタイミングを必ずしも正しく理解していなかった.今後,医師を対象にアナフィラキシー全般に関する啓発を進める必要がある.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15036/arerugi.62.1515
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009684960
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00012583
PubMed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24552762
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/025068693
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2014139687
ID情報
  • DOI : 10.15036/arerugi.62.1515
  • ISSN : 0021-4884
  • eISSN : 1347-7935
  • 医中誌Web ID : 2014139687
  • CiNii Articles ID : 110009684960
  • CiNii Books ID : AN00012583
  • identifiers.cinii_nr_id : 1000060365731
  • PubMed ID : 24552762
  • SCOPUS ID : 84908687723

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