1998年 - 1999年
ヒト言語の普遍文法原理の統語素性概念の吟味とその脳内メカニズム解明の為の基礎研究
文部科学省 科学研究費補助金(奨励研究(A)) 奨励研究(A)
- 課題番号
- 10710260
- 体系的課題番号
- JP10710260
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 1,500,000円
- (直接経費)
- 1,500,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
The Handbook of Syntactic Tests(統語テスト小辞典。仮称)を作成している。ヒトの言語は、ヒト脳の働きである以上、言語にはヒト脳独自の構造や機能に関する制限が顕れているはずである。現段階で、我々が採用できる方法の中の一つとして、内省的な「文法性判断」(実際は、我々が意識的に「判断」しているのではなく、無意識の脳内「計算」の結果であるので、文法性「反応」と呼ぶべきものであるが)のパターンの走査を「実験」と見做氏、ヒト言語の普遍的な原理を探っていくやり方がある。その意味での「実験」のやり方を探索項目別に分類するのが目的である。これまでに様々な実験テストが利用されてきているが、例えば、(1)副詞の構造的位置を使用したテスト群、及び(2)束縛条件を使用したテスト群については、特にその種類が豊富である。また、背理証明法が多用され、それ自体、一つのテストのように扱われている。背景の理論的な前提事項というものは変化していくわけであり、各テスト自体、その理論的背景を前提として考案され、利用されている。しかし、脳科学というより広い文脈の中において自然言語の統語実験というものを考慮していくこともまた重要であろう。つまり、どのような統語テストが、脳内実験として、将来の来たるべき脳科学と言語学の連携作業にとって有効なのかという点を見据えながら、分類/取捨選択していかなけれ...
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- ID情報
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- 課題番号 : 10710260
- 体系的課題番号 : JP10710260