2020年4月 - 2024年3月
事象意味論が発動する予測的な命題推論:視線と脳波から検証する
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は実時間の文の理解において事象意味論がどのように推論に基づく予測を発動するかを,視線計測と脳波計測を通して検証し,文処理メ カニズムにおける意味理解の適切なモデルを立てることを目標とする。従来の言語理論は統語論,意味論,語用論を問わず,多かれ少なかれフ レーゲの構成性の原理を基盤としたボトム・アップの理論となっているが,実験的手法の発達により言語の実時間処理の実態があきらかになる につれ,ヒトはボトム・アップ処理を必ずしも行っておらず,予測処理を中心としたインクリメンタル処理を行なっていることが明らかになっ ている。ではボトム・アップ=構成的な言語理論と非ボトム・アップ=予測的な実時間言語理解の接点はどこにあるのだろうか。本研究では特に ,動詞から来る事象意味論が,どのように予測的推論を発動し,非明示的項がどのように選好解釈を受けるかに焦点を当てる。
2020年度は,主にパイロット実験を構築して実施する予定だったが,COVID-19の急速な蔓延により,ヒトの参加による実験および研究集会や研究会などの活動は著しく制限された。よって2020年度の実績は,研究の下準備に限定された。
2020年度は,主にパイロット実験を構築して実施する予定だったが,COVID-19の急速な蔓延により,ヒトの参加による実験および研究集会や研究会などの活動は著しく制限された。よって2020年度の実績は,研究の下準備に限定された。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H01263
- 体系的課題番号 : JP20H01263
この研究課題の成果一覧
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論文
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信学技報 TL2023-19 19-24 2023年9月
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Glossa: a journal of general linguistics 8(1) 2023年5月31日 査読有り
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The Joy and Enjoyment of Linguistic Research: A Festschrift for Takane Ito. 462-472 2021年3月 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
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KCP International Workshop 2024 2024年1月7日
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KCP International Workshop 2024 2024年1月6日
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日本言語学会 第167回大会 2023年11月11日