高木 史人

J-GLOBALへ         更新日: 19/03/18 15:18
 
アバター
研究者氏名
高木 史人
 
タカギ フミト
ハンドル
handle0162369
所属
関西福祉科学大学
部署
教育学部教育学科
職名
教授
学位
文学修士(國學院大学大学院)

プロフィール

ぼくは子どものころ、父方祖母から昔話を聴いて育ちました。祖母は北海道上川郡神居村雨紛の生まれで、越中からの屯田兵の子として、北海道生まれの第1世代でした。
ぼくは小さなころから歴史が好きで、我が歴史を研究したいと思いましたが、北海道開拓民の子孫が我が由来を踏まえた歴史を調べようとするとき、そこには「内地」の出身地の歴史しかないのでしょうか? あるいはいまここに生きている北海道の歴史、北海道を正統に「しる」べき人アイヌの歴史、あるいは新参者開拓民の歴史しかないのでしょう? じぶんが宙づりにされた感覚。
高校のとき、国語科の先生が國學院で折口信夫に学んだという人でした。ちょうど『折口信夫全集』が文庫本で出ていました。それを読んで、こういう「古代」研究もあるのかと興味を持ちました。そうして、祖母の昔話を介して歴史を、我が歴史を考えるようになったと思います。

研究分野

 
 

経歴

 
2016年4月
 - 
現在
関西福祉科学大学 教育学部教育学科子ども教育専攻 教授
 
2011年4月
 - 
2016年3月
名古屋経済大学 人間生活科学部教育保育学科 教授
 
2011年4月
 - 
2016年3月
名古屋経済大学大学院 人間生活科学研究科幼児保育学専攻(修士課程) 教授
 
2008年4月
 - 
2011年3月
名古屋経済大学 人間生活科学部教育保育学科 准教授
 
2008年4月
 - 
2011年3月
名古屋経済大学大学院 人間生活科学研究科幼児保育学専攻(修士課程) 准教授 (Mマル合)
 

学歴

 
1983年4月
 - 
1986年3月
國學院大學大学院 文学研究科 日本文学専攻博士課程後期
 

委員歴

 
2017年4月
 - 
現在
日本口承文芸学会  会長
 
1989年4月
 - 
現在
日本昔話学会  委員
 
2015年4月
 - 
2017年3月
日本口承文芸学会  運営理事・研究例会委員長
 
2013年4月
 - 
2015年3月
説話・伝承学会  委員
 
2011年4月
 - 
2013年3月
日本口承文芸学会  運営理事・大会委員長
 

論文

 
『赤い鳥』童話と昔話伝承との共=競演―「それから」「どのように」なったのか―
高木 史人
子どもの文化   50(11) 56-73   2018年11月   [招待有り]
『赤い鳥』誌100年を記念した同誌の「光と影」特集号への寄稿。柳田國男が「童話」に対抗する形で「昔話」研究を始発したことから説き始め、記述する「童話」が「どのように」と細部を縁取るのに対して、口伝えの「昔話」は「それから」とさらっとした語り口になることを紹介した。この両者の差異を宮尾晃一郎の童話と岩倉市郎採話の昔話とを比較して紹介した。また、童話と昔話とが混淆していくさまを波多野ヨスミの昔話等を分析し、最後に鈴木三重吉と磯貝勇との対面の意味を推理して、後の童話を批判して生れた児童文学の流れ...
高木 史人
教育保育研究紀要   1(1) 1-13   2015年3月   [査読有り]
伝統文化としての昔話についての基礎的知識を持つ小学校教員が少ないという現実に鑑み、その知識の概説を試みた。また、昔話を幼児や児童に語るときに注意点を述べた。昔話が「言葉」を覚えるための宝蔵であると柳田國男は説いたが、言葉を教えるには、言葉の性質を知る必要がある。言葉は、事柄を区別することにより意味を生成するが、区別の延長上に差別やいじめも引き起こす可能性があることを知悉した上で、児童文化・伝統文化の重要な一つとして昔話の「語り-聴き」を指導する必要があると論じた。
高木 史人
人文科学論集   (94) 1-18   2015年2月   [査読有り]
新しい小学校学習指導要領によって国語科に〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕が新たに立てられ、小学校第1、第2学年において昔話教材が充実することになったが、ここにいう昔話とは何かが、国語科用の教科図書の各社の指導用資料に当たってもはっきりしないため、小学校教員用に概説を試みた。と同時に、幼稚園教育要領、保育士保育指針において昔話の語が見られないが、幼稚園・保育所での言葉指導と小学校での国語教育との連携を探る上での昔話の有用性について考察した。結論としては、柳田國男が昭和初期に説いた...
小学校国語・昔話教材の指導法へ 覚書―光村図書版『こくご 一上』所収「おむすび ころりん」、同『こくご 一下』所収「まの いい りょうし」を素材にして―
高木 史人
人文科学論集   (92) 1-28   2013年11月
平成20年の学習指導要領では国語で新たに「日本の伝統文化と国語の特質に関する事項」を指導することが求められるようになり、小学校1、2年では「昔話・神話・伝承」教材が増えた。ここでは、光村図書の国語教科書の昔話教材「おむすびころりん」「まのよいりょうし」を素材として、それらの教材が昔話研究の蓄積を顧慮しないで、昔話の全体の構成をみずに主題を求めたり(「おむすびこ平成20年の学習指導要領では国語で新たに「日本の伝統文化と国語の特質に関する事項」を指導することが求められるようになり、小学校1、2...
高木 史人
口承文芸研究   (36) 41-53   2013年3月   [査読有り]
蕉門の四哲の一人とされた内藤丈艸は、愛知県犬山市の出身であった。犬山藩主・成瀬家の御典医だった鈴木玄道家の出身の鈴木鐸麿、後に市橋家に入り、筆名・市橋鐸といい、当地の昭和初期の郷土研究、あるいは文学研究を領導した。その研究の一つに、内藤丈艸研究があったが、その一つに内藤丈艸の像の蒐集があった。それは、やがて、旧制小牧中学の生徒だった林輝夫に引き継がれた。ここでは、丈艸の没後100年以上を経た肖像が、すでにイメージの集積を経て、伝説として捉えられることを指摘した。そうして、その肖像を見ると、...

Misc

 
「昔話」から考える幼小連携――キクちからの涵養を中心に――
高木 史人
月刊国語教育研究   54(562) 56-57   2019年2月   [依頼有り]
「社会的・共=競演的でひろい悟り」へのアプローチ
高木 史人
口承文芸研究   (41) 125-130   2018年3月   [依頼有り]
2016年12月3日に開かれた日本口承文芸学会第71回研究例会シンポジウム「現在の学校教育における「伝統文化」教育の位相を問う―教科書教材・授業実践の事例などを通して―」の報告。なお、当該シンポジウムについてはブログ「児童文学と音楽の散歩道」に5回にわたって詳細が紹介されている。
https://blogs.yahoo.co.jp/izumibun/40343231.html
書評 真鍋昌賢『浪花節 流動する語り芸』せりか書房
高木 史人
図書新聞   (3304)    2017年5月   [依頼有り]
考えるヒントとしての昭和初期―シンポジウムをふり返って―
高木 史人
口承文芸研究   (37) 178-182   2014年3月   [依頼有り]
平成25年6月2日に東京都江東区の深川江戸資料館で行なわれたシンポジウム(「「口承文芸」「民俗」研究の可能性を問う―昭和初期からの照射―」)についての機関誌への報告。研究が細分化されて初期のダイナミズムが失われてきた現在において、研究の初発に持っていた可能性を改めて考えることの重要性を指摘した。
民俗学と文学や国語教育との幸せな交通のための覚書―小川の里程標―
高木 史人
日本文学   56(4) 66-70   2007年4月   [依頼有り]
小川徹太郎『越境と抵抗―海のフィールドワーク再考』の書評を試みた。小川の方法は、漁民の使うことばに拘り、そのことばのもたらす身体性やコンテクストに徹底的にこだわることにある。それは、ことばの漁師としての小川の可能性をあぶりだすと共に、ことばをきっかけにして文学研究や国語教育研究にも係わる問題を提起するとした。

書籍等出版物

 
記念誌 佐藤健二先生 高木史人先生 還暦記念 日本民俗学講習会
高木 史人
佐藤健二先生 高木史人先生 還暦記念 日本民俗学講習会 世話人   2018年5月   
各講座の執筆者は執筆順に菊地暁、飯倉義之、土居浩、姜竣、山田厳子、川村清志、真鍋昌賢、小池淳一、重信幸彦。閉講の辞は佐藤健二。2017年7月30日に京都大学楽友会館で行われた同名の講習会の記録。いずれも佐藤健二、高木史人の研究に触れつつ、問題を語る。柳田國男還暦記念日本民俗学講習会のパロディーとしての楽しい催しであった(高木は取り止めもない開講の辞のみ)。
幼稚園・小学校教育の理論と方法
高木 史人 (担当:共編者, 範囲:第1章初等教育の教育目的・目標 、第Ⅱ章初等教育の教育内容1幼稚園の教育内容「言葉」・2小学校の教育内容 国語科、第Ⅲ章初等教育の指導法2指導案の事例(2)絵本に興味を持たせる「絵本の読み―聴き」・4指導案の事例 国語科、補章2中学校の教育内容 国語科・3小中連携を見据えた学習指導案 国語科)
鼎書房   2018年2月   ISBN:978-4-907282-41-7
平成29年に改訂された小学校学習指導要領並びに平成30年に改訂された幼稚園教育要領に基づき、教員養成課程に学ぶ学生を読者に想定して、新要領を解説すると同時に、新要領の趣旨を取り入れた指導案を作成する試み。本人担当部分は、幼稚園の領域「言葉」並びに小学校国語科である。また、本書では最近の流れとして強く主張されている幼小連携、小中連携についての解説を加えた。本人担当の部分としては小中連携における国語科教材の事例を並びに指導案作成を試みた。
こえとことばの現在 口承文芸の歩みと展望
日本口承文芸学会編 (担当:共著, 範囲:諺・謎・命名・歌の研究史概説 子どもの「主体的・対話的で深い学び」につなげる研究私史)
三弥井書店   2017年3月   ISBN:978-4-8382-3320-5
日本口承文芸学会設立40周年記念出版。口承文芸研究の現在における到達点と将来の課題を論じる。高木はこの中で、諺・謎・命名・歌の研究史を出発点として、現在の国語科教育における「伝統的な言語文化」教材を扱うための「主体的・対話的で深い学び」について考察した。
「採集」という連携―結城次郎から昭和初期の昔話研究と隣接諸科学との関係を問う
高木 史人 (担当:共編者, 範囲:登山・昆虫・民俗・昔話─忘れられた昔話採集者・結城次郎を考える)
関西福祉科学大学教育学部 高木史人研究室   2016年12月   
結城次郎という忘れられた民俗学者、昔話の採集者の事跡を追究していくと、結城が磯貝勇と共に工業学校の教員であり、理系の出身であったこと、博物学会にも入るなど活躍していたことをつきとめ、民俗学や昔話研究の初期の研究が、理系の人びととも「採集」というキーワードを介して繋がっていたことを分析した。
JSPS24520927研究報告書である。
民俗学事典
高木 史人 (担当:共著)
丸善出版   2014年12月   ISBN:978-4-621-08773-2
民俗学が現在抱える問題群を解説する事典。見開き2ページでコンパクトに解説し、引く事典よりも読む事典を目指した。
(編者)民俗学事典編集委員会
(編集委員長)常光徹
(編集幹事)板橋文夫、小池淳一、徳丸亜木、安室知
(編集委員)飯倉義之、池田哲夫、篠原徹、長沢利明、俵木悟、松田睦彦、宮内貴久、八木透、山田厳子、山田慎也、山本志乃
(共同執筆者)上記及び髙木史人他206名

講演・口頭発表等

 
教職実践演習の研究―教員養成課程を主たる目的とする学部学科における科目の位置の問題―
高木 史人
関西福祉科学大学総合福祉科学学会学術集会   2019年3月6日   
母と子との民話―関敬吾の原郷から― [招待有り]
高木 史人
日本口承文芸学会 第75回研究例会   2018年11月17日   日本口承文芸学会
関敬吾の原郷へのいくたびかのフィールドワークをもとに、関敬吾の「民話」という用語が、フォークテールの訳語というだけでなく、原郷の口承の物語を指すときに、これしか使い得ないせっぱくかんがあったのではないかと見た。その上で、関の民話研究が母・関タダシから聴いた民話が基盤となっていることから、我が国の伝承経路をめぐる研究史を概観し、かつて藤久真菜が調査した伝承経路のデータの多くが生を跨いで伝えられていることの意味を考えた。
昔話(ムカシ、ムカシバナシ)を「語る」「話す」「聴く」 ― 「昔話」を通して考える幼小連携の方法― [招待有り]
高木 史人
平成30年度 日本国語教育学会 第7回 幼稚園・保育所部会   2018年11月16日   日本国語教育学会 幼稚園・保育所部会
岡本夏木の一次的言葉と二次的言葉との関係を考えるとき、小学校入学において児童が出会う二次的言葉の困難に対して幼稚園・保育所などの領域「言葉」指導がどのように向き合うべきかという問題を取り上げた。そのとき、「昔の国語教育」として柳田國男が位置づけた「昔話」が、二次的言葉を幼児期にもたらすいとなみだったことに注意を向けるべきであり、「昔話」のは「ハナシ」ではなく、「カタリ」の相槌の昨日が一次的言葉と二次的言葉との接点の機能を果たしていることを論じた。
現在の学校教育における「伝統文化」教育の位相を問う―教科書教材・授業実践の事例などを通して― [招待有り]
高木 史人
日本口承文芸学会第71回研究例会   2016年12月3日   日本口承文芸学会
小学校において行われている「伝統文化」を扱った教材や授業の問題点を検討した。
(共同発表)
(パネリスト)髙木史人、立石展大、久保華誉、伊藤利明、矢野敬一、
(コメンテーター)蔦尾和宏、生野金三
(司会)高木史人
「むかしばなしがいっぱい」か─〔伝統的な言語文化と日本語の特質に関する事項〕における昔話教材の指導法に向けて─
高木 史人
第34回日本文学協会研究発表大会   2014年7月   日本文学協会
光村図書版の小学校一年生用国語教科書に収められた「「むかしばなしがいっぱい」という教材の検討をすると、日本の昔話教材が昔話・伝説・世間話を区別せずに一括していること、話型的に大きく偏っていることが分かる。また、外国の昔話では西欧のメルヘン紹介に大きく偏り、伝承の昔話だけではなく創作文学も昔話に含ませるなど、とうてい伝統文化とはいえないことを説いた。その上で、小学校教員はこれらの偏りを承知した上で、教材を活用する必要があると論じた。(単独発表)

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
保育所や幼稚園と小学校の連携に関する研究
関西福祉科学大学: 関西福祉科学大学学長裁量経費
研究期間: 2018年7月 - 2019年3月    代表者: 香田健治
研究分担者 生野金三・高木史人
大学教員養成課程における「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点)」アプローチへの実践的研究―カリキュラム・マネジメントの確立に向けて―
関西福祉科学大学: 関西福祉科学大学共同研究
研究期間: 2018年4月 - 2019年3月    代表者: 生野 金三
研究分担者 香田健治・高木史人・湯川雅紀
現行学校教育における「伝統」文化の分析及び活用の可能性についての総合的研究
日本学術振興会: 科学研究費助成事業(学術研究助成基金) 基盤(C)(一般)
研究期間: 2016年4月 - 2019年3月    代表者: 高木 史人
研究分担者 伊藤利明・生野金三・立石展大・蔦尾和宏・矢野敬一
「教職実践演習」の実践と課題
関西福祉科学大学: 関西福祉科学大学共同研究
研究期間: 2017年4月 - 2018年3月    代表者: 生野 金三
研究分担者 香田健治・高木史人
昭和初期の民俗学・口承文芸研究と隣接諸科学との影響関係についての基礎的研究
日本学術振興会: 科学研究費助成事業(学術研究助成基金) 基盤(C)(一般)
研究期間: 2012年4月 - 2016年3月    代表者: 高木 史人
研究報告書『「採集」という連携』(関西福祉科学大学髙木史人研究室刊、2016年)
研究分担者 飯倉義之・菊地暁・土居浩・真鍋昌賢・川村邦光
 わが国の民俗学や口承文芸研究の学問形成期と目される昭和初期の研究史が柳田国男を中心に構成され、柳田以外による周辺諸科学との関係が充分に検討されてこなかった。そこで昭和初期の研究史を柳田以外の研究者や研究会、雑誌等の活動を掘り起こし、今では忘れられた可能態としての民俗学・口承文芸のあり方を探るとともに、それらの将来における研究に資する糧とした。
 その...

社会貢献活動

 
ひと2018 「口承文芸の面白さを伝える」
【インタビュイー】  北海道新聞 朝刊  2018年7月26日 - 2018年7月26日
あなたの知らない“昔話”の世界
【インタビュイー】  読売テレビ 関西情報ネットten.  2018年2月9日 - 2018年2月9日
特別講演「やろか水伝説の想像力」
【講師】  犬山市文化遺産活用委員会・NPO法人ニワ里ねっと  「歴史座of犬山街プロジェクト 怪異 やろか水~伝説が語るモノ~」(平成27「歴史座of犬山街プロジェクト 怪異 やろか水~伝説が語るモノ~」(平成27年度文化遺産を活かした地域活性化事業)年度文化遺産を活かした地域活性化事業)  (愛知県犬山市 国際観光センターフロイデ))  2016年1月31日 - 2016年1月31日
「昔話・伝説・世間話」超入門~河童の話をきっかけにして~」
【講師】  やっとかめ文化祭実行委員会  「やっとかめ文化祭 まちなか寺子屋」  (名古屋市・on reading書店)  2015年10月31日 - 2015年10月31日
「テーマ:子どもの教育のた話の内容を変えること」
【コメンテーター】  フジテレビ番組「アゲるテレビ」  2013年8月27日 - 2015年8月27日
司会:軽部真一・西尾由佳理アナウンサー、ゲスト:七瀬なつみ 生放送18分枠