高線量域で発生する放射性廃棄物の減容処理技術の開発
原子力機構研究成果報告会; ふくしまの環境回復に係るこれまでの取組
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- 開催年月日
- 2015年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福島
- 国・地域
- 日本
東日本大震災で発生した災害廃棄物のうち福島第一原子力発電所の事故で発生した高線量の廃棄物について、有機成分をガス化し燃焼する処理法(ガス化燃焼処理法)による減容処理技術開発を進めている。対象廃棄物は海水や油分を含む可・難燃物と不燃物が混在した廃棄物であり、一般的な焼却処理には前処理コストがかかり適用が難しい点、焼却処理ができたとしても排ガス処理系に放射性セシウムが蓄積し、作業員の被ばくが増大する点が課題である。ガス化燃焼処理法の利点は、可・難燃物と不燃物の混合廃棄物、液体を含む廃棄物が混在した廃棄物を直接処理できるため、前処理コストがかからないこと、放射性セシウムの大半がガス化炉に残留するため、排ガス処理系のメンテナンスが簡素化され、作業員の被ばくを抑制できることであり、分別が難しく、焼却処理の適用が難しい廃棄物に適用する減容処理技術として開発を実施した。