2011年9月
550$^{\circ}$Cの溶融モリブデン酸リチウム-モリブデン酸ナトリウム共晶塩中におけるウランの吸光スペクトル及びサイクリックボルタモグラム
Proceedings in Radiochemistry
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- 巻
- 1
- 号
- 1
- 開始ページ
- 151
- 終了ページ
- 155
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1524/rcpr.2011.0012
本研究では、550$^{\circ}$Cの溶融Li$_{2}$MoO$_{4}$-Na$_{2}$MoO$_{4}$共晶塩中に溶存するウランの吸光分光測定及びサイクリックボルタンメトリを行った。吸光分光測定の結果、塩中のウランの吸光スペクトルは、溶融塩化物中のUO$_{2}$$^{+}$と同様なスペクトルが観察された。この状態で酸素を塩中に供給したところ、UO$_{2}$$^{+}$の吸収ピークが減少し、UO$_{2}$$^{+}$がUO$_{2}$$^{2+}$に酸化したと考えられる。純粋な溶融Li$_{2}$MoO$_{4}$-Na$_{2}$MoO$_{4}$共晶塩のサイクリックボルタモグラムでは、-0.7Vでアルカリ金属の析出を確認し、また-0.3Vで塩の還元反応による小さなピークを観察し。塩中にUO$_{2}$を溶存させた場合、ウランの還元反応が-0.2Vに観察された。これらのことから、塩中の溶存ウランは、電解によりウランとモリブデンの混合酸化物として回収される可能性がある。
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- ID情報
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- DOI : 10.1524/rcpr.2011.0012
- ISSN : 2193-2875