共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

ESDグローバルアクションプログラムに対応した理科の教育課程開発の日独共同研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02700
体系的課題番号
JP17H02700
配分額
(総額)
17,810,000円
(直接経費)
13,700,000円
(間接経費)
4,110,000円

本研究の目的は、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development、ESD)の世界的展開をめざしたユネスコの「ESDグローバル・アクション・プログラム」(2015-2019年)及びその後継の「ESD for 2030」(2020-2030年)に対応し、ESDを取り入れた小・中学校理科の教育課程を日本とドイツの共同研究によって開発することである。そこで、サステナビリティ(持続可能性)の考え方を導入した理科の目標を設定し、気候変動・エネルギー、生物多様性、及び防災に係る理科の新しい単元と授業を開発する。 そして、両国の小・中学校において採用可能で、国際的に通用する教育課程の範例を提示する。
令和元年度(3年目)は、以下の研究を実施した。(1)前年度までに開発・実践した単元と授業について、その有効性と問題点、改良点を明らかにした。(2)改良点に基づき、単元と授業の開発・実践・評価を継続した。新たに開発した単元は、小学校第6学年の単元「外来種の影響」(生物多様性)ならびに中学校第2学年の単元「温暖化と大気中の水蒸気との関係」(気候変動・エネルギー)であった。また、ESDの主な領域の一つである「持続可能な消費と生産」を新たに取り上げ、小学校第6学年ならびに中学校第1学年の単元「瀬戸内海のマイクロプラスチック」を開発した。(3)研究の過程で、日本とドイツの参加研究者による中間報告会を実施した(令和元年8月、イタリア・ボローニャ、同地で開催されたESERA(欧州科学教育学会)での研究成果発表を踏まえて)。最終年度に向けて、単元と授業の開発を教育課程の開発につなぐための方策を検討した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02700
ID情報
  • 課題番号 : 17H02700
  • 体系的課題番号 : JP17H02700

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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