2015年4月 - 2019年3月
東アフリカ沿岸部における穏健派イスラーム組織に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
本研究の主な成果は、第1に、ザンジバル(タンザニア連合共和国)のイスラーム組織「ウアムショ(覚醒)」が、発足時の2000年代初頭には宗教的な目標が掲げていたが、2010年代になると政治的な内容に変化し、多くの住民からの支持を得たこと、第2に、2010年、革命党との連立政権樹立に不満を持つ市民統一戦線の支持者らが、ウアムショの構成員として活動し始めたこと、第3に、ウアムショの活動が「ザンジバル国」や「ザンジバル人」意識を高めたこと、第4に、2012年のウアムショの有力指導者らの逮捕や、2015年の国政選挙時のザンジバル政府による活動制限が、組織としての求心力低下に繋がったことを示した点である。
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- 課題番号 : 15K16580
- 体系的課題番号 : JP15K16580