共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年4月 - 2010年3月

東アフリカ沿岸部における民衆のイスラーム―「預言者の医学」の実践をめぐって

日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

課題番号
09J02749
体系的課題番号
JP09J02749
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
1,400,000円
(直接経費)
1,400,000円

本年度は、2010年3月に京都大学に提出した博士論文「東アフリカ沿岸部における『スンナの医学』-イスラームをめぐる伝統と改革-」の内容をより発展させ、2本の論文発表と3本の口頭発表を行った。また、研究者のみならず、一般の人々や学生に対して、自らの研究や東アフリカのイスラームについて発表や講義をする機会を多く得た。
国内においては、「東アフリカのイスラーム」を専門とする者として、いかに社会貢献を行っていくか、また、教育現場ではどのような情報が求められているか、について考える機会が多かった。例えば、口頭発表「東アフリカ沿岸部における伝統医療の変遷-『預言者ムハンマドの医学』を事例として」(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科2010年度大学院生・次世代研究者ワークショップ『生きる力としての「コモンズ」とグローバリゼーション-人の『治す営み』を問い直す』、2010年12月)では、大学院生や研究者のみならず、一般の人々に対して、日本人にとってあまりなじみのない東アフリカとイスラームや、精霊の病について紹介する有意義な機会となった。
国外からは、研究内容に関する問い合わせも受け、今後の外国語(特に英語)での研究成果の発表の重要性を強く感じた。例えば、口頭発表Successive Knowledge of the Prophet in Medical Tgeatment : The Case of East Africa(第3回IAS国際会議、2010年12月)では、東アフリカ沿岸部におけるイスラーム復興の潮流を、預言者の医学をとおして実証した。世界のイスラーム研究者に対して自らの研究を発表する機会となった本発表では、活発な質疑応答や発表後の反響から、東アフリカのイスラームについての関心の高さを感じ、手応えのある内容となった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-09J02749
ID情報
  • 課題番号 : 09J02749
  • 体系的課題番号 : JP09J02749