基本情報

所属
宇都宮大学 地域創生科学研究科/国際学部 准教授
学位
博士(国際貢献)(東京大学)
Adv.LL.M(ライデン大学グロチウスセンター)
法学修士(獨協大学)

J-GLOBAL ID
201601006252925297
researchmap会員ID
B000266379

外部リンク

宇都宮大学国際学部にて、国際法、国際人道法(英語)、国際人権論(英語)を、同大学院では武力紛争と平和構築/国際人権保障の教育を担当し、研究に取り組んでいます。国際協力に係る約7年の実務経験を生かし、学生のキャリア形成に資する機会の創出も意識しています。

◎研究活動では、武力紛争の発生によって生起する介入する側と介入される側の論理を探究することで、現実の社会がどのように展開するのか、捉え、考察できるような理論の構築を目指し、以下のテーマを中心に取り組んでいます。

- 国際司法介入(国際刑事裁判所による管轄権の行使やハイブリッド法廷の設置)とアフリカ諸国の反応とその戦略性(バックラッシュ)

- アフリカ/アフリカ連合の対外政策(国際法/国際規範等にアフリカが影響力を行使することのできる条件やプロセス)

第16回社会倫理研究奨励賞, 受賞論文 「国際刑事裁判所をめぐるアフリカ連合の対外政策の変容:アフリカの一体性と司法化の進捗からの考察」, 南山大学社会倫理研究所

- 国際的な刑事裁判所の実行(国際刑事法)が平和維持活動や緊急人道支援に与える影響(逮捕状の発付・執行や同意原則をめぐる緊張と協調)

第9回若手難民研究者奨励賞, 国際刑事法と難民法をめぐる課題に対する一考察―国際刑事裁判所による証人保護と難民条約除外条項の適用をめぐる分析を通して, 難民研究ジャーナル (12) 74-85 2023年4月

「主権国家体制と国際刑事裁判所による逮捕状:現職の国家元首に対する逮捕状執行をめぐるパラドックス」『主権国家体制と国連(国連研究 第25号)』 2024年6月

◎教育活動では、国際人道/人権法に限定せず、現代アフリカ政治や平和構築まで、武力紛争に係るテーマを「持続性のある平和を実現する」という視点から幅広く扱います。

- 毎年半数ほどのゼミ生が大学院への進学を希望して入室しており、国際的なコンペへの出場を応援しています。例えば、国際人道法や国際人権法の模擬裁判やロールプレイ大会として、赤十字国際委員会駐日代表部主催大会の他、ニュルンベルクやネルソン・マンデラの世界大会、Jean-pictet Competition出場に向けた指導をしています。2025年度はICC模擬裁判大会の出場を目指した指導をおこなっています。

- オランダ(2019,2023)、ケニア(2022)、エチオピア(2024)にて学生にフィールドワークの機会を提供してきました。

- 地域貢献として、高校生を対象とした国際人権ワークショップを開催し、紛争下の子どもの保護について交渉やまちづくりアクティビティを取り入れています。

- 海外のPKOセンターや国際人道法のサマースクールに講師として招聘いただき、国際人道法や国連PKOに係る講義を実施してきました。

 

その他、以下のサイトをご参照ください。

宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター・国際平和と人権人道法研究会

http://cmps.utsunomiya-u.ac.jp/peace-and-human-rights/

Faculty Member of the 4th Kırımlı Dr. Aziz Bey Advanced IHL Summer School and an IHL Competition  

https://azizbeyihl.com/#next-edition


論文

  20

書籍等出版物

  6
  • 清水奈名子, 藤井広重 (担当:共編者(共編著者), 範囲:「はじめに」「第11章 武力紛争後のアムネスティ(恩赦)と国際法 ――ウガンダにおける和平交渉と平和構築の事例から――」「おわりに」)
    ナカニシヤ出版 2024年10月 (ISBN: 9784779518201)
  • (担当:分担執筆, 範囲:国際人道法・国際人権法の理論と実践から考えるキャリア形成)
    下野新聞社 2024年9月 (ISBN: 9784882868767)
  • (担当:分担執筆, 範囲:主権国家体制と国際刑事裁判所による逮捕状:現職の国家元首に対する逮捕状執行をめぐるパラドックス)
    国際書院 2024年6月 (ISBN: 9784877913298)
  • (担当:分担執筆, 範囲:23 対マリ援助ー安定の先にあるさらなる発展の可能性;38 対スーダン援助ー独裁と天然資源からの脱却に向けて;39 対南スーダン援助ーODAと平和構築;(コラム 5)平和構築と国際刑事裁判所;[共著]東アフリカ地域解説ーサブサハラ・アフリカにおける日本援助の重点地域)
    ミネルヴァ書房 2021年8月 (ISBN: 9784623091928)
  • 宇都宮大学国際学部 (担当:分担執筆, 範囲:虹の国の歩みから考える共生の社会)
    下野新聞社 2018年10月 (ISBN: 9784882867104)
  • 日本国際連合学会 (担当:分担執筆, 範囲:国連と国際的な刑事裁判所: アフリカ連合による関与の意義、課題及び展望)
    国際書院 2016年6月  査読有り

講演・口頭発表等

  42

共同研究・競争的資金等の研究課題

  14

MISC

  25

受賞

  15

学術貢献活動

  15

社会貢献活動

  57