2016年6月
国連: 戦後70年の歩み、課題、展望 ( 国連研究 第17号)
- 担当区分
- 分担執筆
- 担当範囲
- 国連と国際的な刑事裁判所: アフリカ連合による関与の意義、課題及び展望
- 出版者・発行元
- 国際書院
- 総ページ数
- 担当ページ
- 121-148
- 記述言語
- 著書種別
- 学術書
本稿では、国連が関与してきた国際的な刑事裁判所の設置について最近の議論を整理するとともに、平和と司法をめぐる課題について問題提起をおこなった。これまで国連がハイブリッド刑事法廷の設置を主導してきたが、近年、ハイブリッド刑事法廷の設置をめぐっては、国際刑事裁判所(ICC)介入に対するアフリカからの反発とともに、アフリカのメカニズムに基づく解決を志向する傾向が強まっている。アフリカ連合で議論が続けられている新たな地域裁判所の特徴にも注目し、国連、国際刑事裁判所およびアフリカ連合の三者が交わった国際的な刑事裁判所の設置をめぐる議論の新たな展開を示した。