論文

2018年3月

マスメディア報道はTwitter上の災害時流言を抑制できたか? : 2011年東日本大震災におけるコスモ石油流言の定性的分析

関西大学社会学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Sociology, Kansai University
  • 小笠原 盛浩
  • ,
  • 川島 浩誉
  • ,
  • 藤代 裕之

49
2
開始ページ
121
終了ページ
140
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
関西大学社会学部

本研究では東日本大震災時のコスモ石油流言の発生・発展・消滅段階で、NHKなどのマスメディア報道がTwitter 上の災害流言の抑制にどの程度効果があったかを定性的に分析した。著者らは東日本大震災発生から1週間の約18万ツイートのデータから、流言に関する特徴的なツイートを目視で抽出して流言の文脈を解釈した。分析結果によれば、マスメディア報道は発生・発展段階では流言抑制に効果がなかったが、消滅段階ではある程度の効果があったと考えられる。災害時の事実ではないTwitter 流言を抑制するには、流言の発展段階でマスメディアが流言を特定し、人々が状況理解のために求めている情報を的確に発信することが有効と考えられる。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006464575
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00046982
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/029012639
URL
http://hdl.handle.net/10112/13357
ID情報
  • ISSN : 0287-6817
  • CiNii Articles ID : 120006464575
  • CiNii Books ID : AN00046982

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