2013年4月 - 2017年3月
口腔病変における癌/上皮幹細胞への微小環境の作用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
口腔扁平上皮癌のリンパ節転移において、リンパ節の周辺洞での転移に適した微小環境の形成を解明することを目的に、CCL2-CCR2 axisの関与を免疫組織化学的に検討した。CCL2は癌細胞だけでなく、癌周囲に浸潤する癌関連好中球(TAN)にも発現し、TANはリンパ節周辺洞へも流入していた。周辺洞に集積している癌関連マクロファージ(TAM)はCCR2が発現しており、TAMの集積は癌実質だけでなく、TANに由来するCCL2に誘導されていると考えられる。TAMは小型の癌転移巣の周囲にも存在し、SMA陽性の紡錘形細胞への連続性も認めた。リンパ節転移において、周辺洞に微小環境の形成があることが示唆された。
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- 課題番号 : 25462864
- 体系的課題番号 : JP25462864
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JOURNAL OF ORAL AND MAXILLOFACIAL SURGERY 75(4) 742-749 2017年4月 査読有り筆頭著者責任著者