基本情報

所属
国立研究開発法人産業技術総合研究所 首席研究員
学位
博士(工学)(慶應義塾大学大学院)

J-GLOBAL ID
201801003963813101
researchmap会員ID
B000337963

1984年3月、慶應義塾大学大学院工学研究科機械工学専攻修了。同年4月、通商産業省工業技術院計量研究所入所。密度標準と熱物性に関する研究を担当。水の密度を絶対測定するために石英ガラス球の直径を測る精密レーザー干渉計を開発。
1988年、計量研アボガドログループに加わり、キログラムの定義改定に関する研究に着手。シリコン球の直径をナノメートルオーダーの精度で測る超精密レーザー干渉計を日本で最初に開発し、X線結晶密度法によるアボガドロ定数の精密測定を開始した。
1994年9月~1996年8月、米国国立標準技術研究所(NIST)の客員研究員としてワットバランス法によるプランク定数の精密測定に関する研究を行い、帰国後、X線結晶密度法によるアボガドロ定数の測定に関する研究を再開。
2001年4月、産業技術総合研究所 計測標準研究部門 物性統計科 流体標準研究室 研究室長。密度と粘度の標準に関する研究開発を行うととともに、アボガドロ定数の精密測定によるキログラムの定義改定に関する研究を推進。
同年4月、固体密度標準の開発とアボガドロ定数の精密計測に関する研究により文部科学大臣賞受賞。
2004年、シリコンの同位体濃縮によってX線結晶密度法によるアボガドロ定数の測定精度を飛躍的に向上させるために、アボガドロ国際プロジェクトを開始。ドイツ物理工学研究所(PTB)、イタリア計量研究所(INRiM)、国際度量衡局(BIPM)などとの国際プロジェクトのコーディネーターとして、質量数28のシリコン同位体を99.99 %まで濃縮した単結を使った計測を開始。計測標準研究部門ではこの研究のプロジェクトリーダーとして複数の研究グループにまたがる研究開発を推進するとともに、シリコン球の直径をサブナノメートルの精度で測るレーザー干渉計を開発した。
2011年、X線結晶密度法としては世界で初めてキログラム原器の質量安定性を超える精度でアボガドロ定数を測定することに成功。その測定結果をPhys. Rev. Lett.に発表。その後も計測技術を改良し、プロジェクトリーダーとして2017年までにアボガドロ定数についての4つの高精度なデータを論文発表した。
同年7月、内閣官房知的財産戦略推進事務局の政策参与として国際標準化戦略などの国家戦略の立案などに寄与。
2012年4月、産業技術総合研究所 計測標準研究部門 力学計測科 研究科長として質量、力、トルク、密度,粘度、圧力、真空など幅広い力学関連量の研究を統括。
2015年4月、同所 計量標準総合センター(NMIJ)工学計測標準研究部門の首席研究員、同部門の質量標準研究グループ長を兼任。
2017年10月、科学技術データ委員会(CODATA)のメンバーとして、キログラムの新しい定義として用いられるプランク定数の値を決定。2018年11月にメートル条約にもとづいて開催された第26回国際度量衡総会(CGPM)において130年ぶりにキログラムの定義を改定することが承認された。
キログラムの新しい定義を審議する質量関連量諮問委員会(CCM)、科学技術データ委員会(CODATA)の基礎定数作業部会、単位諮問委員会(CCU)のなどの委員としてキログラムの定義改定に貢献した。現在、新しい定義を応用した微小質量計測技術などの開発に取り組んでいる。

委員歴

  1

論文

  84