2020年3月
重度麻痺側上肢を補助的上肢へ移行する合目的的活動と電気刺激療法 通所施設の合目的的電気刺激療法のプログラム開発
大阪河崎リハビリテーション大学紀要
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- 巻
- 14
- 号
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 25
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 大阪河崎リハビリテーション大学
脳卒中の後遺症により、在宅で生活している重度の片麻痺上肢をもった人は、麻痺側上肢の失敗体験や使用しない経験によって、麻痺側を不使用となる。長期に非麻痺側上肢のみを使う経験が続けば、麻痺側上肢を使用せず使われない手として学習される。特に、通所施設では、療法士が少ない現状であるため、麻痺側上肢を維持や管理を目標とすることが多い。麻痺側上肢が使われないと姿勢バランスを崩しやすく、転倒の危険性が高くなる。麻痺側上肢の使用は、その後の日常生活の運動や健康において、基礎的な課題の一つといえる。我々は、慢性重度麻痺側上肢に対して本人の合目的的活動を明確にし、電気刺激装置の刺激を組み合わせることで、麻痺側上肢を生活のなかで参加させるプログラムを提案してきた(Minami et al.,2018)。本報告は、通所施設で合目的的活動と電気刺激療法を併用したプログラムを慢性重度麻痺上肢に実施し、廃用的上肢から補助的上肢に移行に至る基礎的能力を高めるプログラム開発である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1881-509X
- 医中誌Web ID : U424310003