2022年3月
理療臨床での評価における視覚障害を有する施術者の困難事象、支援ニーズに関する調査
理療教育研究
- 巻
- 44
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本理療科教員連盟
【緒言】本邦では多くの視覚障害者が医療職に従事している。近年、根拠に基づく医療(EBM;Evidence-Based Medicine)の普及に伴い、治療効果の客観的評価と記録が求められている。一方、視覚障害を有する施術者には、臨床での評価において、視覚障害に起因する困難が生じ得る。そこで、視覚障害を有する施術者の理療臨床での評価における困難事象と支援ニーズを明らかにすることを目的とした調査を実施した。【方法】2019年9〜10月に、鍼灸学を専攻するロービジョンの学生・研修生34名を対象に、調査を実施した。調査方法は無記名のウェブアンケートとし、(1)所属、(2)身体障害者手帳の等級、(3)理療臨床での評価における視覚の補助の必要性、(4)理療臨床での評価の困難事象について集計した。【結果・考察】23名から回答が得られた(回収率68%)。調査結果から、視覚障害を有する施術者には、理療臨床での評価における困難事象が存在し、評価の実施における視覚への依存度を主な要因として、補助の必要性が変わることが示唆された。今後、本調査結果を踏まえた、適切な支援法を検討する必要がある。(著者抄録)
- リンク情報
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- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 視覚障がいのある学生と医療者に配慮された臨床評価支援アプリ(UD-MAP)の開発
- URL
- https://search-tp.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2022&ichushi_jid=J04114&link_issn=&doc_id=20220406120001&doc_link_id=1522825131114793856&url=https%3A%2F%2Fcir.nii.ac.jp%2Fcrid%2F1522825131114793856&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
- ID情報
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- ISSN : 1349-8401
- 医中誌Web ID : 2022140755