共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

青色光を応用した光線力学療法による新規口腔癌治療法の検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K10127
体系的課題番号
JP20K10127
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究課題は,5-アミノレブリン酸 (5-ALA) を細胞に適用後に代謝変換されたプロトポルフィリンIX (PpIX) に対して光照射を行い,癌殺細胞効果を検討することである。
前年度までに,研究に使用する癌細胞である歯肉癌由来細胞株 (Ca9-22) およびヒト口腔扁平上皮癌細胞株 (HSC-3)に対する指摘 5-ALA 濃度の検討は終了しているが,PpIX 貯蔵が期待された濃度より低濃度であるため,まずこの問題を解決するため,鉄キレーターであるデフェロキサミン添加の影響を検討した。加えて,血清あり/なしによる細胞内 PpIX の濃度変化についても検討した。その結果,Ca9-22および HSC-3 の両細胞において,無血清培地でかつディフェロキサミン添加により優位な細胞内 PpIX の増加が認められた。この条件設定後,本条件が細胞増殖に与える影響を検討した結果,細胞増殖/細胞毒性アッセイキットの色素と培地に含まれるフェノールレッドが測定を阻害することが確認された。したがって,フェノールレッドフリー溶液を培地として使用することで,殺細胞効果を検討する諸条件が全て決定された。
これら,実験結果を踏まえ,現在光照射(青色:410 nm)による癌殺細胞効果の検討を試みている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K10127
ID情報
  • 課題番号 : 20K10127
  • 体系的課題番号 : JP20K10127