MISC

2012年9月

福島第一原子力発電所から放出された放射性核種の海洋中移行シミュレーション

Reports of Research Institute for Applied Mechanics, Kyushu University
  • 川村 英之
  • ,
  • 小林 卓也
  • ,
  • 古野 朗子
  • ,
  • 印 貞治*
  • ,
  • 石川 洋一*
  • ,
  • 中山 智治*
  • ,
  • 島 茂樹*
  • ,
  • 淡路 敏之*

143
開始ページ
111
終了ページ
117
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15017/27145
出版者・発行元
九州大学応用力学研究所

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、周辺環境へ放射性核種が放出された。日本原子力研究開発機構では、事故当時からこれらの放射性核種が海洋環境へ与える影響を評価するため、海洋中放射性核種移行モデルと海洋大循環モデルを用いて数値シミュレーションを行ってきた。本研究では、事故後の約2か月間における放射性核種の移行を当時の海況場と関連させて解析を行った。その結果、おもに3月中旬に大気中へ放出された放射性核種は日本の東方向の太平洋の海表面に沈着し、それらが黒潮続流や海洋中規模渦等の海流により移行されたことが示唆される。また、福島第一原子力発電所から海洋中へ直接放出された放射性核種は、おもに沿岸に沿って南下し、その後は黒潮続流により拡散されながら東に輸送されたと考えられる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15017/27145
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005311792
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11459359
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5037118
ID情報
  • DOI : 10.15017/27145
  • ISSN : 1345-5664
  • CiNii Articles ID : 120005311792
  • CiNii Books ID : AA11459359

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