論文

査読有り
2019年3月

Stress Mindset Measure邦訳版の信頼性と妥当性の検討

ストレスマネジメント研究 = Stress management research
  • 米田 健一郎
  • 津田 彰
  • 堀内 聡
  • 伏島 あゆみ
  • 三原 健吾
  • 田中 芳幸
  • 岡村 尚昌
  • 松田 英子
  • 津田 茂子
  • 内村 直尚
  • 矢島 潤平
  • 金原 さと子
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15
1
開始ページ
34
終了ページ
40
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本ストレスマネジメント学会

ストレスマインドセットは、ストレスが健康や成長などに対して肯定的もしくは否定的に影響するというマインドセット(考え方や信念、期待)をどの程度抱いているかを反映する概念である。Stress Mindset Measure(SMM)はストレスマインドセットを測定する尺度であり、Crum et al.(2013)によって開発された。SMM邦訳版は2つ存在し、McGonigal(2015神崎訳2015)によるSMM邦訳版の心理統計学的検討は行われていない。そこで本研究では、そのSMM邦訳版の因子構造、信頼性と妥当性を検討した。参加者は大学生384名(20.4±1.74歳)であり、SMM邦訳版、ストレスの量、コーピング方略およびネガティブ情動に関する項目への回答を求めた。さらに90名(20.4±0.9歳)には14日後もしくは17日後に再検査を実施し、SMM邦訳版への回答を再度求めた。探索的因子分析の結果、原版と同様の1因子構造が支持された。内的整合性を示すα係数と再検査信頼性を示す級内相関係数はともに.86であった。ストレスマインドセットはストレスの量およびコーピング方略と無相関、または有意であっても僅かな相関しかなかった(|r|≦.12)。よってSMM邦訳版の弁別的妥当性が確認された。ストレスマインドセットは、ストレスの量とコーピング方略を統制してもネガティブ情動を予測することから、基準関連妥当性が認められた。以上から、McGonigal(2015神崎訳2015)のSMM邦訳版は1因子構造であり、信頼性と妥当性を有することが確認された。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12314395
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1010003825431939200?lang=ja
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/029714876
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2019233743
ID情報
  • ISSN : 1348-5180
  • eISSN : 2436-312X
  • 医中誌Web ID : 2019233743
  • CiNii Articles ID : 40021908825
  • CiNii Books ID : AA12314395
  • CiNii Research ID : 1010003825431939200

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