イオン照射された原子炉圧力容器ステンレス肉盛溶接熱影響部の微細組織変化
東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター平成30年度大洗研究会
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- 開催年月日
- 2018年10月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
原子炉圧力容器鋼クラッド溶接熱影響部(HAZ)のイオン照射による微細組織変化を調べるため、粗大粒HAZ, 微細粒HAZ及び母材に対してアトムプローブを用いた溶質原子クラスタ分析を行った。HAZにおけるクラスタの数密度及び体積率は母材に比べて高く、粗大粒HAZで最も大きい値を示した。また、HAZと母材に形成されるクラスタでCu, Mn含有量には違いがない一方で、Ni, Si含有量は粗大粒HAZのクラスタで多いことが明らかになった。金属組織観察及び硬さ測定などの結果から、照射前の結晶粒径や相分率などマクロな組織の違いが溶質原子クラスタの形成等に影響しているものと推測した。