講演・口頭発表等

先進ループ型ナトリウム冷却高速炉における全炉心退避時の炉外燃料貯蔵槽のためのレベル1PRA

日本機械学会2019年度年次大会
  • 山野 秀将
  • ,
  • 鳴戸 健一*
  • ,
  • 栗坂 健一
  • ,
  • 西野 裕之

開催年月日
2019年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
秋田
国・地域
日本

我が国ではナトリウム冷却高速炉(SFR)の使用済燃料は、原子炉、炉外燃料貯蔵槽(EVST)、使用済燃料プールの順に移送される。本研究では、EVSTの設計改善を図るため、次世代ナトリウム冷却高速炉のために設計されたEVSTを対象にレベル1確率論的リスク評価(PRA)を実施し、それを通じて得られた燃料破損に至る支配的な事故シーケンスを同定する。ところで、同SFRのEVSTでは、原子炉の安全が過度に脅かされた状況で健全なEVSTに炉心にある使用済燃料すべてを移す方策(早期炉心退避)が検討されている。本研究では、崩壊熱量の経時変化を伴い成功基準が緩和することを導入した。その設計情報に基づき、本研究では、起因事象の同定, イベントツリー解析, フォルトツリー解析, 人的過誤確率解析事故シーケンスの定量化を実施した。燃料損傷頻度は約10$^{-6}$/年と評価された。また、設計改善効果を定量的に示すことができた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5066430