講演・口頭発表等

2017年

13ア−10−ポ−01(111) 中高齢者のインクルーシブ・スポーツ実施が精神的健康に及ぼす影響

日本体育学会大会予稿集
  • 河野 喬
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  • 山西 正記
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  • 房野 真也
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  • 森木 吾郎
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  • 加地 信幸
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  • 山﨑 昌廣

記述言語
日本語
会議種別

<p> 中高齢者(男性2名、女性6名、63.6歳±8.5)が、フライングディスクを利用したインクルーシブ・スポーツを大学生(男性2名、女性5名、21.1歳±0.4)と実施することによる精神的影響を明らかにするために、実施前、実施中、及び実施後に唾液中のα-アミラーゼ値を及び実施前後に気分調査(POMS2)をそれぞれ測定した。その結果、唾液アミラーゼ値の変化に有意差は見られなかったが、POMS2の因子のうち活気だけがインクルーシブ・スポーツ実施により有意に増加した。このことはインクルーシブ・スポーツ実施が精神的健康とくに活力の向上に有効であることを示している。一方、フライングディスクを投げるには、ある程度の体力が必要であり、高齢になるほど遠くに投げることはできない。中高齢者の中には、投げたディスクが大学生に届かないなど、学生に迷惑をかけているのではないかという精神的負担があったようである。中高齢者を対象として、インクルーシブ・スポーツの精神的効果を引き出すには、スポーツ種目の選択が重要であることを示している。</p>

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006352248