共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

共有経済における共同消費の先行要因と結果要因に関する実証研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
19K01968
体系的課題番号
JP19K01968
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,860,000円
(直接経費)
2,200,000円
(間接経費)
660,000円

本研究ではシェアリングエコノミーにおける共同消費(コラボ消費:collaborative consumption)について、シェアリングサービスの要素、物質的および節制的消費志向、ウェルビーイング(生活満足度や幸福感)などの概念を用いて検討している。
2020年度にはシェアリングエコノミーにおけるコラボ消費の概念について類似概念と比較しながら整理するとともに、物質主義的な消費志向(マテリアリズム:materialism)とシェアリングサービス利用の関係に関する実証研究を行った。
前者に関しては、先行研究におけるコラボ消費の概念が整合性に欠け、多元的に用いられる現状を問題意識とし、シェアリングエコノミーにおけるコラボ消費の概念について体系的な整理を試みた。その成果をまとめて「コラボ消費の概念と多元性に関する一考察~シェアリングエコノミーと関連して~」を執筆し、東洋大学経営学部の『経営論集』(97:47-69)に発表した。この研究成果は、シェアリングエコノミー下の消費現象を整理・分類することで、コラボ消費の概念を明確化したことに意義がある。
後者に関しては、シェアリングサービスの一形態としてアパレル・サブスクリプションに着目し、その利用意図に物質主義的な消費志向が与える影響を検証した。アンケート調査と統計解析が行われ、その成果を「消費者の物質主義と探索傾向がアパレル・サブスクリプションの利用意図に及ぼす影響」にまとめた。当該論文は日本流通学会の『流通』(47:59~72)に掲載された。この実証研究では、所有を伴わないサブスクリプション型のアパレル消費には、物質主義が探索傾向を経由して利用意図に間接的な影響を与えることが判明した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K01968
ID情報
  • 課題番号 : 19K01968
  • 体系的課題番号 : JP19K01968

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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