論文

2021年6月

BGPsecの評価に向けた実験用エミュレーションプラットフォームSQUABの改良

マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021(DICOMO2021)論文集
  • 梅田 直希
  • ,
  • 矢内 直人
  • ,
  • 竹村 達也
  • ,
  • 岡田 雅之
  • ,
  • 岡村 真吾

2021
1
開始ページ
629
終了ページ
636
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(研究会,シンポジウム資料等)

BGPsec はインターネットの屋台骨として知られる Border Gateway Protocol (BGP) に,電子署名を導入することでインターネット経路情報の正当性を確保するプロトコルである.BGPsec の実験評価は十分に進んでいないことから,著者らは近年に汎用的な BGP 拡張プロトコルの評価用プラットフォームとして SQUAB (Scalable QUagga-based Automated configuration on Bgp, AINA 2021) を提案した.しかし,SQUAB の既存機能ではネットワークトポロジの記述及び経路収束の確認をユーザが手動で行わなければならないことから,大規模なネットワークの実験には不向きであった.本稿では,SQUAB に RIPE RIS で公開されている AS トポロジ情報から該当ネットワークを定義するファイルを自動で生成する機能を新たに導入する.また,ルータ間の通信データを取得する機能もあわせて導入する.BGP ルータのみのネットワークと BGPsec 混在ネットワークの比較実験においては,経路選択に違いが見られた一方で,収束時間には有意な差が見られないことが明らかになった.

リンク情報
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050574047121629056?lang=ja
URL
http://id.nii.ac.jp/1001/00212877/
ID情報
  • CiNii Articles ID : 170000185438
  • CiNii Research ID : 1050574047121629056

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