SiC表面に生成したCNTによるナノ構造伝熱面の伝熱特性に関する研究
平成24年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
- 開催年月日
- 2012年4月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
金属材料が使用できない高温かつ腐食性の環境において、SiCなどのファインセラミックスを使用した熱交換器がその用途を拡大している。しかし、一般的なSiCセラミックス材料の焼結技術では、熱交換器の大型化は開発コストや製品信頼性の観点から大きな障害となる。そこで、高温かつ腐食環境で使用されるSiC製熱交換器の伝熱促進を図るため、常圧焼結SiCとCVD-SiCの表面にカーボンナノチューブ(CNT)による微細な凹凸を有するナノ構造伝熱面を製作し、水に対する伝熱特性を評価した。その結果、いずれの試験片においても伝熱促進効果は見られず、この原因としてCNT(多孔質層)の長さが短いこと、ナノ構造間隔が小さいことが影響していると考えられ、今年度にその原因究明を行うこととした。