高温ガス炉による熱利用技術の研究開発,4; 実用装置材料を用いたISプロセス連続水素製造試験; 設備の概要
日本原子力学会2015年春の年会
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- 開催年月日
- 2015年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 日立
- 国・地域
- 日本
日本原子力研究開発機構は、多様な産業利用が見込まれ固有の安全性を有する高温ガス炉を熱源とした熱利用技術の1つとして、ISプロセス水素製造法の研究開発を進めている。これまでに、ガラス製装置を用いた連続水素製造に成功し、高温工学試験研究炉との接続試験の前段階として、工業材料製の連続水素製造試験設備を製作し、高温腐食環境等の実環境に対するプラント全系の信頼性確証及び連続水素製造性能の検証に向けた機器機能確認を進めている。本装置は、水素製造規模が0.2Nm$^{3}$/hであり、実環境に応じた耐食性、耐熱性を有する工業材料として、接液部にはフッ素樹脂被覆材, ガラス被覆材, SiCセラミックス, 不浸透黒鉛を、接ガス部にはハステロイC276, SUS316を用いて製作した。また、本設備機器の加熱源には、高温ガス炉からのヘリウムガスに代えて、電気ヒータを用いている。本報では、この連続水素製造試験設備の概要について説明する。