論文

2010年1月

光干渉断層計で自然経過をみたピット黄斑症候群

眼科臨床紀要
  • 櫻本 宏之
  • ,
  • 國吉 一樹
  • ,
  • 青松 圭一
  • ,
  • 下村 嘉一
  • ,
  • 国立病院機構
  • ,
  • 大阪南医療センター眼科
  • ,
  • 山田眼科医院

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目的:自然経過にて黄斑部網膜剥離が消失した稀なピット黄斑症候群の1症例を報告する。<br />
症例:症例は68歳女性。右眼の急激な視力低下を自覚し近医を受診。黄斑の異常を認めた<br />
ため近畿大学医学部眼科を紹介された。初診時視力は右眼(0.2 )、左眼(1.0)で、右眼眼底<br />
には視神経乳頭小窩と黄斑部に漿液性網膜剥離を認めた。光干渉断層計検査では網膜剥離<br />
と網膜分離を認めた。患者が治療を希望しなかったため自然経過にてみたところ、網膜分<br />
離は次第に消失する一方で網膜下液は増加し、初診後2年には漿液性網膜剥離のみの状態<br />
となった。その後次第に漿液性網膜剥離は消失し、初診後2年10ヶ月には網膜は復位した。<br />
患眼の最終視力は0.15であった。<br />
結論:自然経過にてピット黄斑症候群の黄斑部漿液性網膜剥離は消退することがある。<br />

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