2011年4月
内科的治療で比較的良好な経過を辿った内因性眼内炎の一例
眼科臨床紀要
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- 巻
- 4
- 号
- 4
- 開始ページ
- 325
- 終了ページ
- 330
肝膿瘍原発転移性眼内炎の視力予後は極めて不良といわれている。本症例では全身状態が悪かったために、硝子体手術は施行せず、肝膿瘍のドレナージと抗菌薬の点眼および硝子体内投与により、保存的に加療したが、比較的良好な視力予後を得ることができた。内因性眼内炎で全身状態が不良で硝子体手術が早急に施行できない場合には原発巣の治療と並行して抗菌薬の眼内投与を早期に行うことは非常に有効な治療法のひとつであると考えられた。