2004年
テトラヒドロキシカルコン2'-糖転移酵素遺伝子のクローニングと機能解析
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
- 巻
- 2004
- 号
- 0
- 開始ページ
- 420
- 終了ページ
- 420
- DOI
- 10.14841/jspp.2004.0.420.0
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
2',4,4',6'-テトラヒドロキシカルコン2'-糖転移酵素(THC2'GT)は、黄色を呈するテトラヒドロキシカルコン(THC)を無色のナリンゲニンへと異性化するのを抑制し、細胞内で安定化させることから、THC2'GT遺伝子は黄色の花の分子育種に有用である。カーネーション(Dianthus caryophyllus cv. light cream candle)の黄色花弁から得られた35個の糖転移酵素(GT)遺伝子を大腸菌で発現させ、それぞれの組み換えタンパク質のC2'GT活性を測定した。クローンT170、T128、CGT93、S12A2にin vitroでのTHC2'GT活性が見られた。これらの遺伝子をペチュニアで発現させたところ、T170およびT128を発現しているペチュニアでTHC2'-glucosideが合成されていた。しかしながらその蓄積量が少ないためか、花弁が黄色を呈するには至らなかった。<br> シクラメン(Cyclamen persicum)、ニチニチソウ(Catharanthus roseus)の花弁cDNAライブラリーからT170のホモログ遺伝子をクローニングした(YCy3-12, YMb4)。これらを大腸菌で発現させ、酵素活性を測定したところやはりTHC2'GT活性が見られた。<br>(本研究は生研センターからの受託で実施した)
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- DOI : 10.14841/jspp.2004.0.420.0
- CiNii Articles ID : 130006987361