2015年7月
症例報告 肝硬変合併透析患者に発症したPTP誤飲による回腸穿通の1例
新潟医学会雑誌
- 巻
- 129
- 号
- 7
- 開始ページ
- 415
- 終了ページ
- 422
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟医学会
症例は54歳, 女性. 26歳時に輸血によりC型肝炎に罹患し, 48歳時に慢性腎不全により透析導入となった. 2013年12月, 血液透析後に腹痛が出現し, 腹部CT検査で小腸腸間膜への穿通所見を認めたため緊急手術を行った. 回腸と周囲腸間膜の腫脹がみられ, 回腸部分切除術を施行した. 回腸粘膜に陥入したpress through package(PTP)を認め, PTPによる回腸穿通と診断した. 術前腹部CT検査を再検討するとPTPに特徴的な陰影が描出されていた. PTP誤飲は自覚していない場合が多く診断は困難であるが, 消化管穿通・穿孔の一因となることを念頭に置き, multi-detector CT検査による詳細な画像検討を行うことが重要である.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0029-0440
- CiNii Articles ID : 120005848191
- CiNii Books ID : AN00182415